資金移動表

増収増益でも赤字になるのはなぜ？

「売上高も利益も伸びているのに、資金繰りが楽にならないのはなぜだろう」。損益計算書上は増収増益で安定していると思った企業でも、貸借対照表の増減を含めた経常収支でみると、赤字になってしまうことがあります。この原因を突き止めるために有効な方法とはどのようなものなのでしょうか。

資金移動表の仕組みや作り方、分析のポイントを学ぶ

資金移動表とは、発生主義会計に基づく損益計算書をベースに、貸借対照表の勘定科目を加味し現金ベースの収支に修正した、企業の一定期間の現金収支を算定する表のことです。売上高が増加していても、現金で回収できない売上債権が増加していると、経常収支でマイナスとなり手元現金・預金が減少するという現象が発生します。企業の安定性を判断するためには、利益の増減だけでなく、現金の増減や、その原因も考慮しなければなりません。その際に有効なのが、資金移動表を用いた分析手法です。本教材では、「資金移動表」の構成を理解し、財務諸表からの作成方法を習得します。さらに、「資金移動表」の分析のポイントや活用方法を学習します。

学習の流れ