リベラルアーツ研修

リベラルアーツとは、人間力を養う基礎的な学問を指します。専門分野だけを究めるのではなく、幅広い知識を身につけることにより、自身の引き出しを増やし、人生を豊かにすることを目標としています。

リベラルアーツで学ぶ内容には、ビジネスに直接関係しないテーマも多く含まれます。しかし企業では、あえてそのような幅広い教養を身につけることがイノベーションの創出や思考力の強化につながると考えられており、人材育成のテーマとして注目を集めています。

リベラルアーツ・カレッジ出身者の多くがトップとして活躍

アメリカには、リベラルアーツ教育に特化した「リベラルアーツ・カレッジ」と呼ばれる4年制大学があります。生徒数が数千人程度の小規模校がほとんどで、その卒業生数はアメリカ全体の大学卒業生数の3%に留まります。
しかし、全米企業のCEOに占めるリベラルアーツ・カレッジ卒業生は8％に上ると言われています。

リベラルアーツ教育は、ビジネスリーダー育成において確かな効果が期待できるといえるでしょう。

近年、リベラルアーツを研修に取り入れる企業が増えています。その背景には、VUCA時代と呼ばれる予測不可能な現代環境や、AIの発展によるビジネスの変化が関係しています。

企業はこうした時代に対応する能力や次世代リーダーの育成のため、リベラルアーツを社員教育に活用しています。

リベラルアーツ研修の効果

企業におけるリベラルアーツ研修には、以下のような効果が期待されています。

グローバル化の促進

事業のグローバル化を進める際は、異文化に暮らす人々の歴史や宗教的背景を理解し、尊重する必要があります。リベラルアーツで歴史や哲学、芸術などの幅広い教養を身につけることは、さまざまな文化的背景を理解するための基礎となります。

リーダーの人間力強化

リベラルアーツで教養や知識を幅広く学ぶことは、さまざまな気付きをもたらし、自身の価値観や信念を問い直す契機となります。リーダーには周囲を引き付ける影響力や人間力が求められますが、幅広い教養に触れ知識を深めることは、人間力強化にもつながります。

イノベーションへの対応
イノベーションを生み出すには、柔軟な発想力や想像力が欠かせません。また、アイデアを整理する論理的思考力や表現力も必要です。リベラルアーツで知識の幅を広げ、思考力を深めることにより、独創的なアイデアを生み出し、形にする力が養われます。

企業が既存の価値観を覆すアイデアを求める時代に、リベラルアーツ研修は最適な手段の一つです。社員教育にリベラルアーツ研修を取り入れることで、次世代リーダーの育成や企業課題の解決、競争力の強化が期待できるでしょう。