集合研修のメリットとは?オンライン研修とのブレンドが効果的な人材育成のカギ
「集合研修は本当に必要なものだけにしたい」このようにお考えの人材開発部門の方は多いのではないでしょうか?
eラーニングが普及した今、企業の教育管理者が、人材育成のプログラムを極力オンライン研修化し、集合型の研修を減らしたいと考えるのは自然なことと言えるでしょう。しかし、この切り替えに苦心している企業は少なくないようです。その主な理由は以下のように考えられます。
- 信頼している講師との長年の関係を大切にしたい
- 集合研修ならではのメリットを失いたくない
- 集合研修をオンライン研修(eラーニング)に切り替える方法が分からない
これらの問題は解決できないのでしょうか?本稿では集合研修のメリットを改めて確認するとともに、真に価値のある集合研修を人材育成に活用する方法をご提案します。
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目次
集合研修とは?
講師と複数の受講者が同じ場所に集い、対面で実施する研修を「集合研修」と呼びます。
研修というと、こういった実施形式を思い浮かべる方が多いかもしれません。
新入社員研修などの階層別研修など大人数を対象とする場合や、Off-JTで知識を身につける内容となる場合には集合研修の形式で実施されることが多くなります。
集合研修のメリット
これらはeラーニングとの対比で明確になった、集合研修ならではの効果です。
社員同士のコミュニケーションが活発になる
集合研修では、社員同士が直接顔を合わせて学ぶ機会が増えます。
この環境では、お互いの意見や感じたことを共有することが容易となり、コミュニケーションが活発化します。業務上で関わりのない社員や普段は話すことのない社員同士の交流の機会を生じさせることができるでしょう。
実際のやりとりを通じて、より深い理解や新たな視点を得られることも、集合研修ならではの恩恵と言えます。
ロールプレイ・グループワークなど実践的なトレーニングができる
参加者同士での実技的な学習を行いやすいことも集合研修の大きなメリットです。
実際のビジネスの現場を想定したロールプレイやグループワーク、ディスカッションなど、アウトプットを通した学習で実践的なスキルを習得しやすいのが集合研修と言えるでしょう。
eラーニングや座学を通して得た知識を自身の技術として定着させるトレーニングの場として重要な意義を果たします。
受講者間に仲間意識が生まれる
一緒に学び、課題に取り組む過程で、受講者同士の間には仲間意識が芽生えやすくなります。
研修を通して醸成された仲間意識は、日常の業務へのモチベーション向上やチームワークの強化に寄与するでしょう。また、異なる部門や職種からの参加者との交流を通じて、組織全体の連携が向上することも期待できます。
社内の雰囲気を通して企業文化や風土の継承につながる
集合研修は、社内の雰囲気や価値観を直接感じ取ることができる場です。新入社員や異なる部署のメンバーが、企業の文化や風土を体感することで、これを自身に取り入れることができます。
長い目で見れば、これは企業文化や風土の継承、そして組織のアイデンティティの維持に寄与する要素となります。
集合研修のデメリット
集合研修のデメリットとしては、以下が挙げられます。
営業日に受講者を集めるため、現場の生産性に影響する
集合研修を開催するためには、受講者を営業日に一箇所へ集める必要があります。
そのため、受講者が通常の業務から離れる時間が発生します。特に、多数の受講者が参加する大規模な研修では、その影響は無視できないものとなり、現場の業務進捗や生産性の一時的な低下は避けられなくなります。
外部講師や会場の確保に費用がかかる
集合研修を効果的に行うためには、適切な会場の確保が必要になります。また、専門的な外部講師を招く場合は依頼のための費用もかかります。
これらはある程度のコストがかかるため、研修予算を圧迫することもあります。高品質な研修を求める場合、それに伴うコストも増加します。
開催に多くの労力がかかる
集合研修の準備や運営には多大な労力が必要です。関係各所との連絡やスケジュールの管理、教材の作成、会場や講師の確保、参加者リストの作成と変更対応、そして当日のアテンド、さらに実施後のフォローなど、多岐にわたる業務が発生します。
特に大規模な研修の場合、準備期間も長くなるため、関連部署や担当者の業務負荷が大きくなることが予想されます。
集合研修には、時間や費用、労力といった大きなリソースがかかってしまいます。この部分は集合研修のデメリットと言えるでしょう。
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集合研修とオンライン研修の違い
次に、オンライン研修のメリット・デメリットを整理し、集合研修との比較をしてみましょう。
集合研修 | オンライン研修 | |
実施形式 | 対面での講義やワークショップ形式 | オンラインプラットフォームを通じた遠隔学習 |
メリット | ・対話やディスカッションによる意見交換が活発に行える ・チームビルディングや関係性構築が促進される | ・場所に制約されず、自宅や遠隔地からの受講が可能 ・会場費用や人件費、交通費といったコストの削減 |
デメリット | ・集合場所や時間の調整が必要 ・会場費用や参加者の交通費、宿泊費用が発生する場合がある | ・対面でのコミュニケーションや対話の機会が減る ・インターネット接続の安定性など、技術的な問題が生じる場合がある |
かかる費用 | ・会場費用 ・参加者の交通費や宿泊費などの経費 | ・オンラインプラットフォームのライセンス費用 ・通信費 |
メリットの比較
集合研修では参加者同士が対面でディスカッションしたり、ロールプレイ形式の研修を行うことができます。そのため、知識の習得だけではなくコミュニケーションやチームビルディングを促進することができます。
一方、オンライン研修は遠隔地や自宅での受講が可能な点がメリットといえるでしょう。会場費用や交通費、宿泊費などのコストも削減することができます。
デメリットの比較
集合研修では特定の場所と時間の制約が発生します。参加者数にも制限があります。会場や交通費などの経費も必要になる場合があるため、オンライン研修と比較してコストがかかりやすくなります。
オンライン研修では集合研修に比べるとコミュニケーションが取りづらい点や、安定したインターネット環境が必要になる点がデメリットになってくるでしょう。
かかる費用の比較
集合研修では会場費、交通費などの費用が必要になります。オンライン研修に比べるとコストが高くなりやすい傾向があります。
オンライン研修はWeb会議ツールなどのプラットフォーム利用料や、通信費がかかります。業務でパソコンを使用している場合、ハードウェアを新たに準備する必要はないでしょう。
集合研修に比べると低いコストで実施することが可能です。
「集合研修ならではのメリット」は本当?オンライン研修・eラーニング移行は難しい?
集合研修からeラーニングへ移行する際に生じた課題
2000年以降、eラーニングは従来集合研修に席巻されていた企業の人材育成の現場に改革をもたらしました。普及し始めた頃は、先端技術を好む企業を中心に集合研修をeラーニングに置き換える動きが急速に進み、アニメーションを搭載したリッチな教材がたくさん開発されました。
しかし、集合研修からeラーニングへの移行を機械的に進めた企業では、一部の分野における学習効果の低下が問題視されるようになりました。集合研修のメリットを無視してeラーニング化を進めても、思うような効果は得られなかったわけです。このことがはっきりしてきたのは2010年代のことです。その後、オンライン研修がさらに一般化し、本稿でも後ほどご紹介するブレンディッド・ラーニングという手法が注目されるようになりました。
オンライン研修の一般化で集合研修だけのメリットは減少している
確かに、当時のIT技術では、上記を「集合研修ならではのメリット」と言えたでしょう。しかしその後の技術革新により、オンライン上での双方向的なコミュニケーションは特別なものではなくなりました。eラーニングを単なる「教材コンテンツ」ととらえていると見えにくいのですが、SNSの活用や、動画による緻密な技術共有、そしてテレビ会議システムの発展と普及により、オンラインで可能な学習の幅は格段に広がっています。いずれも当初はセキュリティ上の問題や価格がハードルになり、企業の人材育成への活用は難しいものがありました。しかし、少子高齢化・人材不足に端を発する働き方改革の推進により、IT、もといICTの活用は、今やビジネス界で当たり前のものとなっています。
そこで集合研修のメリットに立ち返ってみると、時間の経過とともにその評価も変化させるべきであることが分かります。現在は以下のような状態になっているのではないでしょうか。
- 質疑応答は即興的な対話もある程度はオンライン上で可能になっている
- 実践的なトレーニングには動画を活用できる
- 従業員同士の双方的なコミュニケーションは社内SNSやポータル等の活用で可能
- 「雰囲気」はもはやリアル社会とネット社会、双方で成り立っているのが世の常識
通勤電車の中は、スマホを見ていない人の方が珍しいくらいです。仕事でもインターネットの利用は欠かせません。利用しているのがSNSであれ、ゲームであれ、ビジネスサイトであれ、現代のビジネスパーソンはリアル社会とネット社会、双方に軸足を置き、バランスを取りながら日々の業務をこなしているのです。
もちろん、集合研修でしか体験・習得できない要素はあります。しかし、ICTが未発達な段階での「集合研修にしかないメリット」というのは、すでに形骸化してきていると考えてよいでしょう。これからの企業の人材育成においては、リアル空間に固執するでもなく、また否定するでもなく、最新のICT技術を取り入れながら、オンライン空間との最適な調和を実現し、これを「従業員の成長」に結び付けていくことが重要になってくると思われます。
集合研修で実施すべき研修内容とは?
集合研修での実施が適した研修内容
ICT化が進み、ほとんどの研修がオンラインで実施可能になった現在でも集合研修が向いている内容としては、以下のようなものが挙げられます。
参加者同士での活発なコミュニケーションが必要なプログラム
現状の課題解決に向けた討議や新規プロジェクト創出を想定したグループワークなど、参加者がそれぞれの意見を出し合い、アイディアをまとめていくような研修内容の場合、集合研修での実施が効果的です。
オンラインでも参加者同士のコミュニケーションは可能ですが、対面での実施と比較すると十分なディスカッションができない可能性もあります。
そのため、そういったプログラムを実施する場合は集合研修での実施が適しているといえるでしょう。
参加者同士の関係性構築やエンゲージメント向上を目的としたプログラム
内定者研修や若手社員研修などは、知識やスキルの習得のみならず参加者同士の関係性を構築してチームワークを高めることや、自社へのエンゲージメントを高めて早期離職を防止することを目的としたプログラムが実施されることも少なくありません。
そういった内容の場合、対面で実施したほうがそれぞれの思いが伝わりやすい傾向にあります。
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集合研修の「真のメリット」を人材育成に活用するための3つのポイント
上記の考察を踏まえて、本章では集合研修の真のメリットだけを人材育成に活用する方法について考えます。すなわち集合研修の真のメリットとは、
「自社のビジネスの成長に結びつく建設的な対話やイノベーションにつながるような刺激、発想を参加者にもたらす可能性を持つこと」
であると言えるでしょう。
現代の日本の企業に突きつけられている課題は多くありますが、その代表的なものとして「クリエイティビティ」「リーダーシップ」「エンゲージメント」の不足が挙げられます。
集合研修の場は、これらの課題を解決するためにこそ活用されるべきです。逆に言うと、そこに結びつかない集合型の研修については見直しを図ってみてもよいかもしれません。
以下では、そのためにできる工夫をご紹介します。
集合研修ではなくても実施できる内容はオンライン研修(eラーニング)化する
集合研修は企業の重要課題に取り組んでいくための「特別な場」とするべきです。
人材不足の中、貴重なリソースを費やして開催するのですから、場合によっては従来以上にコストと手間をかけ、戦略的に計画・実践していく必要があります。
そこに注力するために、その他の研修は極力オンライン研修(eラーニング)化していくことをおすすめします。
学習管理システム(LMS)の活用
eラーニングはいわゆる「教材コンテンツ」だけではありません。学習管理システム(LMS、Learning Management System)に注目しましょう。コンテンツの配信のみならず、SNS機能やアンケート機能、スキル管理やキャリア管理機能を持つシステムも登場しています。単に「学習」を管理するだけでなく、「学習する人」の成長に関する情報を一元管理し、さらなるステップアップを支援するプラットフォームです。
学習管理システムをフル活用することで、従来集合研修でやってきた学習内容をかなりの範囲でカバーできることは間違いありません。単純な例では、既存の集合研修を「eラーニング化」してしまうという手もあります。これについては別記事「集合研修をeラーニングにする方法 動画と専用ツールで簡単リユース」をご参照ください。外部講師との調整方法についてもアドバイスを記載しています。
他の教育手法とブレンドする
次のポイントは、先に触れたブレンディッド・ラーニングの活用です。前項の「集合研修ではなくても実施できる内容はオンライン研修(eラーニング)化する」こととも深く関わってきます。
ブレンディッド・ラーニングはその名の通り「混合学習」の意味で、集合研修とオンライン研修・eラーニングを組み合わせて運用する手法です。集合研修をブレンディッド・ラーニング化する場合、一つの教育施策を分解し、目的に応じてeラーニングと集合研修に振り分けます。
分かりやすい例として、3日間の集合研修を想定してみましょう。以下のようなプログラムだとします。
このうち、eラーニングで実現可能なパートを特定します。
科目にもよりますが、講義は知識の習得がメインでしょうから、個人の予習とすることができるでしょう。テストやアンケートはeラーニングの得意分野です。結果をデータとして取り出せますので、運用も効率化できます。
このような考え方で分解、そして「ブレンド」すると、以下のようなプログラムが出来上がります。
上記の例はかなり分かりやすくしていますので、実際にはもう少し検討要素があるかと思いますが、単純に考えれば集合研修は3日間から1.5日間に短縮できます。仮にこの研修を合宿で行っていた場合、交通費や宿泊費等の部分でかなりのコスト効果が期待できるでしょう。
ブレンディッド・ラーニングのメリット
受講者の方は業務を離れる時間が短くなりますし、eラーニングは基本的に任意の時間・場所で実施できますので、生産性の点でもメリットが期待できます。間に集合研修をはさむことで、講師や他の受講生との直接的なコミュニケーションが生まれ、モチベーションアップも期待できます。ある企業では、この方法の導入により、年間2000万円以上の経費節減を実現しています。
集合研修とオンライン研修・eラーニングを組み合わせる際のポイント
既存の集合研修プログラムを分解し、eラーニングとブレンドする際のポイントは以下の通りです。
- 原理原則などの知識修得型の教育、および集計の必要なテストアンケート類はeラーニングで実施する
- 時事的な内容、および実技演習などを集合研修で実施する
集合研修とeラーニングは相反する手法、二者択一というものではなく、それぞれの長所を活かして複合的に活用し、相乗効果を狙うべき関係だということができるでしょう。高い品質の集合研修を提供してくれる、または長期に亘って信頼関係を築いてきた外部講師がいる場合には、その方の集合研修をコアパートとして残せばよいのです。eラーニングパートの制作にあたり監修をしていただく、研修プログラム全体のアドバイザーになっていただくなど、パートナシップの形も色々あります。
アクションラーニングや反転教育も、こうした考え方に基づいてブレンディッド・ラーニングから派生した教育手法です。
集合研修の管理をIT化する
最後に、「効果的な集合研修」の運用を強力にサポートする方法をご紹介します。それは、集合研修の告知・予約・スケジュール管理・成績管理・事後課題の実施・その他フォローを、システム上で実施・管理することです。
学習管理システムの機能が多様化していることは述べましたが、集合研修の管理機能を搭載しているものも出てきています。これは、ブレンディッド・ラーニングが普及し、eラーニングと集合研修、双方の履歴を一元管理する必要性が高まったことに鑑みれば、必然と言えるでしょう。
参考)CAREERSHIP®の集合研修成績管理画面
eラーニングと集合研修の履歴を同一システム上で一元管理することができれば、研修プログラムのほとんどが網羅できると言ってよいでしょう。そして、それと同等かそれ以上のメリットとして、集合研修の企画から実施までの各種手続きや連絡をシステム上で行えることが挙げられます。
実施予定の集合研修を登録し、参加者を募集し、必要に応じて選抜・承認を行い、電子ファイルで当日の資料を配布し、前日に確認メールを自動配信する、といった一連の作業を、学習管理システムの集合研修管理機能を使えば簡単に実施することができます。
もし、今現在エクセルやメールを使って人力で集合研修の手配を行っている教育管理社の方がいらっしゃいましたら、すぐに「学習管理システム 集合研修」で検索してみてください。すでにeラーニングを導入されているようでしたら、契約している学習管理システムに集合研修管理機能がないか、情報システム部門またはベンダーに問い合わせてみましょう。雑多な管理業務から解放されるチャンスです。
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まとめ
eラーニング普及の反動として、以下のようなことが「集合研修ならではのメリット」と言われてきました。
- 質疑応答やディスカッションなどを通じて即興的な対話が生まれ、それらを通じて更なる議論の発展・学びが期待できる
- 対人コミュニケーションやロールプレイなど、実践的なトレーニングができる
- 受講者間に仲間意識が生まれる
- いわゆる「雰囲気」を通じ、企業文化や風土の継承に役立つ
しかし、ICT技術の発達により、上記の内容は形骸化しつつあり、今では次のような反論が可能です。
- 質疑応答は即興的な対話もある程度はオンライン上で可能になっている
- 実践的なトレーニングには動画を活用できる
- 従業員同士の双方的なコミュニケーションは社内SNSやポータル等の活用で可能
- 「雰囲気」はもはやリアル社会とネット社会、双方で成り立っているのが世の常識
集合研修の「真のメリット」とは、この反論を持ってしてもカバーできない部分、すなわち「自社のビジネスの成長に結びつく建設的な対話やイノベーションにつながるような刺激、発想を参加者にもたらす可能性を持つこと」にあると言えるでしょう。
具体的には、クリエイティビティ、リーダーシップ、エンゲージメントといった企業の最重要課題に取り組んでいくためにこそ、集合研修は活用されるべきです。
この集合研修の「真のメリット」を人材育成に最大限活用するためのポイントとして、以下の3点が挙げられます。
- 集合研修ではなくても実施できる内容はオンライン研修(eラーニング)化する
- 他の教育手法とブレンドする
- 集合研修の管理をIT化する
信頼の厚い外部講師がいる場合は、コアとなる集合研修の残し方や、集合研修をeラーニング化する際の監修、研修プログラム全体のアドバイジングなどを依頼するのもよいでしょう。
これを機に、自社の集合研修の真の目的を整理し、研修プログラム全体を見直してはいかがでしょうか。より効果的かつ効率的な形が見つかるかもしれません。
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