ハイブリッド研修とは?実際のやり方やメリットを解説
ハイブリッド研修とは、対面とオンラインでの研修を組み合わせた研修方法のことを指します。コロナ禍を経て研修のオンライン化が進み、その後はオンライン研修と対面研修のそれぞれのメリットを活かしたハイブリッド方式を取り入れる企業も出てきました。
本記事ではハイブリッド研修のやり方やメリットについて紹介します。導入を検討される際に、ぜひ参考にしてください。
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ハイブリッド研修とは
ハイブリッド研修とは、対面研修とWeb会議ツールなどで配信されるオンライン研修の双方を組み合わせ、同時に開催する方法のことです。対面研修とオンライン研修両方のメリットを活用できるため、企業のセミナーやイベントでも多く取り入れられています。
参加者は会場に行くか配信を視聴するかを選べるため、これまでは会場に行くことができなかった層もセミナーやイベントに参加できるようになったのが大きなメリットです。
ハイブリッド研修の3つの種類
ハイブリッド研修には主に3つの種類があります。
- ブレンド型
- ハイフレックス型
- 分散型
研修の内容やスケジュールによって配信方法を変えることで、効果的に運用できます。以下でそれぞれの特徴を解説します。
1.ブレンド型
ブレンド型は、内容や目的によって対面とオンラインを行き来する開催方法です。
例えば、研修初回の自己紹介や最終回の実技演習を「対面」で行い、それ以外の研修は「オンライン」で行うやり方が挙げられます。主催者が内容によって研修内容を組み変え、最適な形にできるのがブレンド型の特徴です。
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2.ハイフレックス型
ハイフレックス型とは、同じ内容の研修を対面とライブ配信を同時に行い、受講者は都合の良い参加形式を選べる方式です。具体的には、講師が対面形式で研修を行う様子を、ライブWeb会議ツールを使用して配信する方法が取られます。一般的に、ハイブリッド研修はこのハイフレックス型を指している場合が多くあります。
3.分散型
分散型は、受講者を対面研修とオンライン研修のグループに分けて開催する方法です。
たとえば、午前中にAグループが対面研修でBグループがオンライン研修を受講し、午後は入れ替わりで実施するという方法が取られます。研修会場の定員に制限がある場合や、少人数での対面研修が必要な場合に適しています。
ハイブリッド研修のやり方
ハイブリッド研修は、主に下記の4つのステップで準備をします。
- 会場と日程を決める
- 配信するプラットフォームを決める(zoom、Microsoft Teamsなど)
- 投影する資料の準備
- 会場設営、配信環境の確認
通常の対面研修の設営に加え、配信準備が必要になります。撮影・配信機材を扱いながらの実施となるため、全体の流れを確認するリハーサルが必要なケースもあるでしょう。
また、オフライン会場の準備では収容人数や会場までのアクセス、受け入れ可能な人数も考慮しなければなりません。オンライン・オフラインの会場の双方での準備を同時に行うため、通常より準備の工数が多くかかる点に留意しておきましょう。
ハイブリッド研修を開催するメリット
ハイブリッド研修には以下のようなメリットがあります。
- 一度に参加できる人数が多い
- 参加のハードルが低い
- 受講者の意見を集めやすい
- 研修環境をアレンジしやすい
以下でそれぞれについて解説していきます。
一度に参加できる人数が多い
対面式研修では会場の収容人数に制限がありますが、ハイブリッド研修の場合は多くの人が参加できます。プラットフォームによっては、研修参加人数に制限がなく追加できるため、大規模セミナーなどにも向いています。
参加のハードルが低い
ハイブリッド型にすることで、参加のハードルが低くなります。たとえば、距離や時間の制約があり現地参加が難しい人でも、オンラインで開催されると、自宅から参加できます。パソコンやスマートフォンなどのデバイスがあれば手軽に参加できるため、研修のターゲットも広げられるでしょう。
受講者の意見を集めやすい
ハイブリッド研修では、受講者の意見やリアクションを収集しやすいのがメリットです。
配信プラットフォームにはアンケートやチャット、コメント機能が備わっているため、リアルタイムで意見を集めることができます。データがすぐに可視化されるので、受講者にとって有益な情報をスムーズに提供できるでしょう。オフラインの場合でも同様にアンケートをとったり、挙手してもらったりすることでより多くの意見を集められます。
研修環境をアレンジしやすい
ハイブリッド研修は内容によって主催者の望む形に研修環境をアレンジできます。たとえば、実技演習が多い部署の研修は対面での研修時間を増やす、時短勤務の社員が多い場合には原則ハイフレックス型にするなど、企業や社員の状況やニーズに合わせられるのがハイブリッド研修のメリットです。
ハイブリッド型研修の3つの注意点
企業や研修担当者にとってメリットが多いハイブリッド研修には、実際に開催する上でいくつか注意点があります。
- コストが増加する
- 工数や準備が増える
- 受講者の温度差に注意する
コストが増加する
ハイブリッド研修を実施するには、対面研修・オンライン配信の両方の準備が必要なため、従来の研修よりもコストが増えます。主な費用としては、オフライン用の会場費、機材費、オンライン配信のための機材費や人件費などがあります。実施にあたっては、費用対効果についての確認が必須です。
工数や準備が増える
ハイブリッド研修では、対面研修とオンライン研修両方の工数や準備が必要になり、主催側の負担は大きくなります。
会場設営や配布資料などの準備に加えて、オンラインで配信する映像や機材チェック、配信準備などの業務もこなす必要があります。全体でかかる作業工数をチェックした上で準備を進めることが大切です。
受講者の温度差に注意する
ハイフレックス型研修の場合、オンライン受講者とオフライン受講者とが同時に受講するため、受講の姿勢に温度差が生まれる可能性に留意しておきましょう。たとえば会場でしか分からない内容でオンライン受講者が疎外感を覚えたり、通信環境によるタイムラグが発生したり、といった事象が起きやすくなります。コメント機能をはじめとしたコミュニケーションツールを使い、受講者全員が主体的に学べるよう工夫を凝らしましょう。
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まとめ
ハイブリッド研修は対面式とオンライン式を組み合わせた方法で、それぞれのメリットを活かした学習効率の高い研修を組むことが可能です。
コストや工数がかかる側面もありますが、ハイブリッド研修によって時間や距離の制約がなくなり、全国・海外からも参加しやすくなります。受講者のデータを反映させて研修をアップデートできるなどのメリットを活かすことで、受講者のニーズに合わせた研修を実施することができるでしょう。
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