面白い新人研修を企画するポイント!事例や研修内容のヒントを紹介
新人研修は企業の成長にとって欠かせないものです。しかし、長時間座学のみの講習では、新入社員は退屈してしまいます。また、研修内容が面白いと感じられるか否かでその後の仕事に対するモチベーションにも大きく影響するでしょう。
そこで、本記事では新人研修を面白くするメリットや面白くするためのポイント、研修内容の事例などを解説していきます。受講者の心を掴む新人研修を実施したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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面白い!と感じてもらえる新人研修とは
新人研修を面白いと思ってもらうには、「自分にとって役立つ、気づきや発見の多い研修」にする必要があります。単にエンターテイメント的な面白さを付加するだけでなく、主体性や学習意欲を引き出す工夫が求められます。
受講者自身が学習のゴールを理解していない状態で講師の話を聞き続ける「知識詰め込み型」の内容となっている研修は、新入社員にも「つまらない」と思われがちです。
研修がつまらないと感じてしまうと知識が定着しないことにも繋がります。
その結果、現場に配属された際に対応できないという事態も起こり得るでしょう。そのため、受講者にとって面白いと感じてもらえる研修内容にすることは必須と言えるでしょう。
新人研修の内容を面白くするメリット
新人研修の内容を面白くすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的には次の3つがあります。
- 社内でのコミュニケーションが活発になる
- 研修参加へのモチベーションが高まる
- 記憶に残りやすくなる
- 自社へのエンゲージメントが向上する
社内でのコミュニケーションが活発になる
新人研修の内容を面白くすると、同僚とのコミュニケーションが活発になります。研修中に交流を深めることで、同僚の人となりを知ることができ、信頼や安心感が生まれるためです。結果として、研修後にも続く関係性を構築でき、コミュニケーションの活性化につながるでしょう。
研修参加へのモチベーションが高まる
面白い研修内容にすることで、新入社員の研修参加へのモチベーションが高まります。
新人研修では教える内容が多いため、講義の詰め込み型中心になる傾向があります。しかし、それが続くと新入社員も退屈してしまい、仕事への意識が低下してしまうかもしれません。
研修内容に工夫をこらすことで、主体的に参加しようとする気持ちや研修内容をきちんと聞こうとする姿勢が得られます。
記憶に残りやすくなる
感情が伴う記憶は残りやすいと言われています。研修の中で「面白い」「楽しい」などの感情を引き出すことができれば、学んだことを今後の研修や実務の中でも思い出しやすくなるでしょう。
また、座学形式の研修だけでは感情を動かす機会を作りにくいため、カリキュラムや手法を工夫することで学びの定着を図ることができます。
自社へのエンゲージメントが向上する
新入社員の自社へのエンゲージメントを向上させ、早期離職などを防ぎやすくなることも面白いと思われる研修を実施するメリットです。
研修で楽しみながら業務に活かせる知識・スキルを身につけることで、会社への好感度が高まると同時に自信を持って業務にジョインできる状態になります。
また、楽しい研修体験を通して同僚とのつながりを深める効果も期待できます。仲間と協調しながら長期キャリアを築く入り口としても、新人研修の面白さ・楽しさは重要といえるでしょう。
新人研修を面白くするためのポイント
新人研修を面白くするためには以下のポイントを押さえる必要があります。
- ゲームなど感情の動きがある体験を取り入れる
- 参加型のカリキュラムにする
ゲームなど感情の動きがある体験を取り入れる
ゲーム形式やレクリエーション形式などを用いて、楽しみながら自然に思考できるような内容を入れるのがポイントです。例えばチームに分けて勝敗をつける、その場で考えてプレゼンテーションを行うなど、参加者全員が楽しめるような方法を検討しましょう。
参加型のカリキュラムにする
参加型のカリキュラムにすると、受講者は必然的に自分で考えて実践に移す必要があるため、座学と比べて退屈になりにくくなります。グループワークやOJTが参加型の最たる例だと言えるでしょう。
面白い新人研修の事例3選
実際に行われた、面白い新人研修の事例を3つご紹介します。
- 幼稚園研修
- テーマパーク研修
- 農業研修
幼稚園研修
幼稚園研修とは、幼稚園に数日間通い、保父・保母として園児や保護者とかかわる研修です。サービス業に多く導入される、ユニークな研修のひとつになります。この研修を通じて、相手の目線に合わせたコミュニケーションの取り方や初対面での関係構築方法、トラブルの際に報連相(報告・連絡・相談)するスキルが身につきます。
中古車販売を行う青森ダイハツモータースでは、コロナ禍になる2019年までは幼稚園研修が毎年実施されていました。
アウトドア研修
アウトドア研修は、日帰りの登山やハイキングを行う研修です。上司や部下のように異なる年代の人同士が一緒になってゴールを目指します。自然で起こるさまざまな出来事に直面することで、ビジネスシーンに必要とされるリーダーシップやコミュニケーション力を磨けます。
信濃毎日新聞社では、新入社員向けの研修にアウトドア研修を取り入れており、里山を対象に日帰り登山をしています。
農業研修
農業研修は、農業体験を通じてビジネスにおける学びを得る研修です。急な天候の変化に対応したり、同僚とともに汗を流したりすることで、臨機応変な対応や効率的なオペレーション、チームで目的を達成するスキルが身につきます。
福利厚生のアウトソーシングを行う株式会社イーウェルでは、新入社員研修に農業研修を導入しています。
面白い新人研修をする上での注意点
新人研修の内容を面白くするためには、以下の注意点があります。
- 面白さだけを求めない
- 体験や実践の前に知識の内容を入れる
- 研修後のフォローアップをしっかり行う
面白さだけを求めない
面白さは研修効果を高めるだけの手段にすぎず、研修本来の目的から外れてしまうと本末転倒です。研修の設計者は、ゴールを明確にしたうえで、「面白さ」は効果を高めるための工夫であることを認識しておきましょう。
体験や実践の前に知識の内容を入れる
研修内容を面白くするには体験や実践的な内容を入れる必要がありますが、その前に、前提となる知識を伝えておくことで研修効果がより高まります。
知識のインプットには、座学だけでなくe-ラーニングの活用も有効です。時間や場所を問わずに学べるため、事前学習ツールとしてもメリットが多いでしょう。
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研修後のフォローアップをしっかり行う
研修後にフォローアップを行うことで、内容の定着に役立ちます。「楽しかった」というだけで終わらないよう、受講者にアウトプットを促したり、フォローアップ研修の実施をしたりなども効果的でしょう。
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まとめ
企業にとって、新人を育成する最初の機会である新人研修は、非常に重要な場面になります。そこで面白い内容の研修ができれば、知識内容の定着率が上がり、社内コミュニケーションも生まれ、会社としても円滑に業務を回せるようになるでしょう。
ただし、研修内容を面白くするのはあくまで手段であるため、面白さだけにこだわらないような注意が必要です。新人研修をする目的をしっかりと定めて、研修内容を面白くする工夫を凝らしましょう。
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